九州・沖縄で、看護師・社会福祉士・理学療法士・はり師・きゅう師・歯科衛生士を目指す人のための大学

身体とこころの健康

大学生活ガイド

身体とこころの健康

「もっと自分の身体を大切に!」
未成年者の飲酒・喫煙は法律で禁止されています。
また、10代後半の人達を中心に麻薬・覚せい剤・向精神薬などの「薬物乱用」やエイズ、あるいは「性感染症」などが広がり、若い健康な身体をむしばんでいます。
何より「もっと自分の身体を大切にすること」、そして「他者への思いやり」が求められます。
1.喫煙と健康
喫煙には以下の3つがあります。
  • 喫煙者がタバコの煙を自分の肺に取り込むいわゆる喫煙(能動喫煙)
  • 他人のタバコの煙を吸わされる(受動喫煙)
  • タバコを消した後の残留物から有害物質を吸入する喫煙(三次喫煙)

自分自身の健康を守るためにも、他人の健康に影響を及ぼさないためにも喫煙はやめましょう。
また、電子タバコや加熱式タバコも有害であるとの報告があり、使用すべきではありません。

  • 学内は敷地内全面禁煙!車内もダメ!
  • 20歳未満の喫煙禁止!
ご存知ですか?医療機関で禁煙治療ができます
2006年の診療報酬改定で「ニコチン依存症」と診断され直ちに禁煙を希望する患者は、健康保険適応のもとで薬物治療などの禁煙治療を受けることができます。
また、受動喫煙による健康被害も「受動喫煙症」として、医療機関で診断と治療を受けることができます。
保健管理センターでも禁煙支援を行っています
「タバコをやめたいと思っていても、ついつい吸ってしまう」、「禁煙したと思っていても、継続できるか自信がない」、このような人への支援を行っています。
気軽にご相談ください。
2.飲酒と健康

未成年者の飲酒・喫煙は法律で禁止されています。

厳禁!イッキ飲みとアルコールハラスメント(アルハラ)
毎年急性アルコール中毒で死亡する若者が後を絶ちません。
急性アルコール中毒は、大量のアルコールを急速に飲んだ時に起こり、気分が悪くなるだけではなく、中枢神経の麻痺が進み、死に至ることもあります。
アルコールを飲む際には、自分の飲酒の適応量などを考えつつ、食べ物を食べながらゆっくりと飲むようにしましょう。
また、先輩や友達から勧められた場合には「NO」と言える勇気を持ってください。
アルコールハラスメントとは、強制的にお酒を飲ませたり、お酌を強要したりすることをいいます。
皆さんは気付いていないかもしれませんが、部・サークルや友達との飲み会などでイッキ飲みのコールをかけられたり、お酒を飲むことを断れない雰囲気をつくることもこれにあたります。
これらの行為は決して行わないでください。

気をつけるのはあなた自身です!
成人として常識ある飲み方を心がけてください!

3.厳禁!薬物乱用

麻薬・向精神薬の乱用や大麻・覚せい剤・危険ドラッグの使用は重大な犯罪行為です。
これらの薬物は中毒性が強く、一度経験すると、それ以上に欲しくなるという薬物依存性が出るため、これを断ち切るのは容易ではありません。
はじめは、興味本位や遊び半分であってもすぐに中毒になり、やがては離脱症状(禁断症状)に苦しみます。絶対に手を出さないでください。

薬物対応策4ヶ条
  • 一度くらいなら大丈夫だと決して思わない
  • 「ダイエットに効果がある」などの甘い言葉に惑わされない
  • 友達が薬物を使用しているのを見たら、「ダメだ」と言える勇気を持つ
  • 友達に勧められても、「NO」と言える勇気を持つ
4.性感染症を防ごう

性行為(オーラル・セックスも含む)によって感染するすべての病気を性感染症(STD)といいます。
近年、若者の間では、性器クラミジア感染症、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマが増加傾向にあります。
これらの多くは症状も軽く、知らないうちに周りに広げてしまうこともあります。
また、HIV(エイズウイルス)の感染によるエイズもSTDのひとつで、10年以上たってから免疫不全をきたし死に至ります。
しかし、初期には風邪のような症状しか出ないので注意が必要です。

性感染症やエイズについて正しく理解することが最大の防御です。
HIV感染経路
性行為、血液感染(外傷、針刺し事故、注射の回し打ちなど)、母子感染
性感染症の予防のために・・・
  • コンドームを正しく使用する
  • 不特定多数の相手と性行為をしない。また、屋外では性行為をしない
  • 生理中や体調が悪い時は性行為をしない
  • タオルや剃刀、歯ブラシなどを共用しない
  • 性感染症の検査を受ける
コンドームですべてのSTDを予防できるとは限りません!
  • 効果があるもの:性器クラミジア、淋菌、HIV、トリコモナス、カンジダ、B型肝炎、C型肝炎
  • ある程度効果があるもの:性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒
  • まったく効果がないもの:毛じらみ
エイズ相談・検査機関(相談・検査料は無料、匿名で受けられます)
保健所
(電話番号)
相談 検査受付日時(祝日を除く) 即日
検査
実施
予約
受付日 受付時間 夜間検査
(受付日時)
有明保健所
(0968-72-2184)
随時 毎週火曜日 13:3014:30 第2火曜日
17:0018:00
熊本市保健所
(096-364-3189)
随時 月曜日~金曜日 9:0011:00 ×
月曜日~金曜日
第2日曜日
13:0015:00 第2・4火曜日
17:3019:30
第2日曜日 13:0015:00

受付日時が変更になる場合があります。必ず事前にご予約ください。

5.アナフィラキシーにご注意!!

アナフィラキシーとは、短時間に全身にあらわれる激しい急性のアレルギー反応です。
場合によっては、初めの症状があらわれてから数分後に血圧低下や意識障害などがおこり、「アナフィラキシー・ショック」という生命にかかわる危険な状態になってしまうこともあります。

「エピペン®」について
保健管理センターには、「エピペン®」という医療機関で治療を受けるまでに使用するアナフィラキシーの補助治療剤を常備しています。
アレルギーのある食べ物を食べたり、ハチに刺されたりして、上記のような明らかな異常症状(とくに息切れや喉がしめつけられるなどの呼吸器系症状)があらわれたときに緊急で注射し、速やかに医療機関を受診する必要があります。
いざ!という時は、すぐに保健管理センターに連絡してください。
平日時間外、休日または学外の場合はただちに119番して救急車を!!
緊急連絡
平日時間内 → 保健管理センター 0968-75-1806
平日時間外、休日または学外 → 119番
6.メンタルヘルス
誤解されやすい大学生の成長
希望期待・面倒だるさ・無気力喪失感・逃避回避・交際の拡大・情緒不安定・自己責任
高校から大学にかけて、徐々に社会的な存在として、自分自身のあり方、将来の職業についてなど考えるようになり、「自己一致」(セルフ・アイデンティティー)を確立していくようになります。
その過程の中で「モラトリアム※1」や「スチューデントアパシー(学生の無気力症)※2」、“何もしたくない”“面倒”“だるい”と感じる状態になることがあります。
中にはそれを回避するため(学校に行かない、バイトやサークルに熱中する、恋人や友達つき合いを優先する生活を続けるなど)の行動をとり、進路選択の幅を狭める人もいます。
大学生活において、期待や希望だけでなく、大人になる不安や戸惑い、高校までとは違う生活、学修環境に馴れていかなければなりません。
自分の人生を自力で歩む一歩が始まるのです。
  • モラトリアム(社会的選択の猶予期間)とは、自分が社会でどんな仕事をしてどのような役割を果たすのかという社会的選択(社会的アイデンティティの確立)を先延ばしにすること。
  • スチューデントアパシーとは、目標や生きがいの喪失感を抱き、自分の存在価値さえも見失ってしまい改善しないまま長い時は数年続く。
    講義に興味が沸かない、理想と違う生活や進路だったことが引き金になりやすい。
ストレスと上手に付き合おう
適度なストレスは生活にメリハリを与えてくれますが、“大事な試験がある”“友人や恋人、家族ともめている”“引っ越しや親の離婚などで生活環境が変わった”“とてもショックな出来事があった”などのストレスが重なったりした時、心身の調子を崩すことがあります。
ストレスサインに気づいたらできるだけ早めに対処し、ストレス耐性を高めましょう。
ストレス対処方法
  • 気分転換・気晴らしをする
  • 家族・友人とコミュニケーションをとる
  • 周りにサポートを求める(一人で悩まず、誰かに相談することも大切です)
  • よく眠る・休む

ストレスを少なくするためには、規則正しい生活を心がけることが大切です。

連絡・相談先
学生課 TEL:0968-75-1854
保健管理センター TEL:0968-75-1806