有の以って利を為すは、無の以って用を為せばなり
村本 浄司先生
専門領域の紹介
この大学は対人援助職を養成する大学であり、対人援助職にとって人との関わりは避けて通れないものです。
私の専門分野である「応用行動分析学(ABA)」は、人との関わりにおいて、その人のパフォーマンスを上げるために必要な援助職の関わり方について探求する学問です。
ABAは主に自閉症や発達障害のある人に対する支援法として発展してきましたが、現在では、学校教育、スポーツ、精神疾患、組織マネジメント、保健医療、あるいは社会福祉などあらゆる分野で応用されています。
現在では、「対人援助職の人がチームでどのようにアプローチすればよいか」「知的障害を伴う自閉症の人が示す行動障害への支援」「自閉症児者の感覚特性」について研究しています。
著書
村本浄司著(2020)
『施設職員ABA支援入門
:行動障害のある人へのアプローチ』
学苑社
学生の皆様に伝えたいこと
「人間万事塞翁が馬」
これは私が好きな言葉です。この言葉は「人生の幸不幸は予測できないものである。」という意味を表しています。
人生では、良い選択をしたと思ったら悪い結果が起こることもあるし、悪い選択をしたと思ったら良い結果が伴うこともあります。
すなわち、辛いことを経験していても、将来的に良い結果につながるかもしれないし、よい選択をしたと思っても悪い結果が生じるかもしれない。
「物事に対して悲観する必要もないし、喜びすぎて油断することもよくない」ということです。
大学では、良い思い出だけではなく、いくつかの試練も経験されるかと思いますが、必ずしも悲観する必要はありません。
ゆっくりどっしり構えながら学びを深めていってください。