世界は挑戦する者に開かれ、未来は準備する者に見える
李 玄玉先生
(社会福祉学科/大学院精神保健学専攻― 2020年4月1日現在 ―)
専門領域と関心のあるテーマ
私は、障がい児教育概論・障がい児療育支援論・行動療法論と教養科目として韓国語会話の科目を担当しています。
専門は「発達障がい児の治療教育」で、私が韓国から東京へ留学した時は「発達障がい」という言葉もなかった時代。
自閉症をもつ子供たちが示す様々な行動の問題を解決するための行動論的アプローチが主な研究テーマでした。
近年は、実際教育現場で発達障がい児や気になる子どもが増加している状況の中で、特別支援教育の重要性が強調されており、「発達障がいと共によりよく生きる」という課題が大きなテーマになりました。
特に、行動問題を示している子どもにとっては、その子の特性や行動特徴を的確に把握し、それに合わせた専門家の適切な対応・指導も必要ですが、周囲からの理解や支援は何より大切であることをベースに「子どもを変える」のではなく、「子どもが変わる」ように!! 活動を行っています。
最近は、「気になる子どもの早期支援と保幼小連携」や「特別支援教育における養護教諭」関する研究にも関心を持っております。
受験生や在学生の皆さんへ
世界の動きの中では、自分と異なるものの存在を認めることが必要となり、他人との違いを自覚することで、自己を確認していくことが重要になってきました。
ところが、私たちは他者との比較によって自己理解を形成する傾向が強い文化の中で、自分のもつ強さではなく、バランス良さのほうに焦点が向いているのではないかと思います。
皆さんは、自分の強さと弱さの理解、その受けとめで自分らしい生き方を模索、自分の将来を組み立てましょう。
「大学に入学する理由は何か。」「大学に入学した目的は何か。」「大学で何を学ぶのか。」「何のために学ぶのか。」等々。。。
一人ひとり、答えは違ってもいいです。それぞれの意思で決断していく学生を心から歓迎・また、応援します。
「世界は挑戦する者に開かれ、未来は準備する者に見える。」
色々のことに挑戦し、喜びや感激、失敗や絶望を味わいながら、自己成長を求めていくところが「大学」です。
一生かけてやりたいことは、そこから芽生えてきます。
玉名の緑豊かなキャンパスで「出会い」、それぞれの夢を咲かせましょう~。