「能力主義」や「優生思想」という価値観に疑いの目をむけます
平川 泰士先生
(社会福祉学科/精神保健福祉士養成担当― 2020年4月1日現在 ―)
障がい者が地域で生活することや自立した生活を送ることは現在、基本的な権利として捉えられ制度も整えられつつありますが、まだ、社会に十分理解されたとは言えません。そのため、障がい者が自立することのによる社会における意義について研究しています。
また、それらを支える専門職してのソーシャルワーカーをどのように育成したら良いかについて研究しています。
お勧めの1冊
- 三島亜紀子, 平下耕三(2019)
『マンガで考える 障がい者と社会の壁――妖怪バリャー vs. 心のバリアフリー』
- 本書は障がい者がこれまでどのような差別を受けていたのか、また今の差別がどのような背景のもとにあったのかを、漫画やイラストを通して説明しています。
様々な迷信や根拠のない物語、能力主義や優生思想といった障がい者を排除しようとする価値づくりなどのどのように行われてきたのかがわかります。
また、そこから障がい者が地域で生活できるための当事者からの理論形成についても触れられています。