九州看護福祉大学で夢をかなえましょう
日比 眞一先生
社会福祉を学ぶ方へ
福祉はあらゆる生活課題に取り組みます。
障害、高齢、貧困、孤立、過疎、不登校、いじめ、家庭環境、外国人支援等々、挙げればきりがありません。
様々なフィールドに福祉は介入します。
なぜ、様々なフィールドに福祉は介入できるのでしょうか。
理由の一つは福祉の学際性が高いことが挙げられます。
他のあらゆる分野の学問と親和性が高い。
協調します。主導権等を争いません。
課題を抱える人に寄り添おうとします。
福祉の強みと言えます。
しかし、あらゆる生活課題に取り組むがゆえに、福祉は何ができるのか専門性は見えにくくなることがあります。
何でも屋に見えてしまいます。
一般の人には専門性が伝わりにくいかもしれません。
そのため、福祉はその専門性を説明する必要があります。
もし、説明ができなければ、その実践は科学的な支援とはいえないかもしれません。
フィールドごとに、個別化された理論を構築する力が求められます。
つまり、課題を抱える人が理解できるようにエビデンスを持って説明するのです。
そのための理論や技術を学びます。
その上で、各自の関心や進路などにそってフィールドを定め、そこで発揮すべき専門性を探求します。
ご自分の福祉を探しましょう
社会福祉を目指す方は、身近な方の困り感や地域の課題に気づく力をお持ちのことが多いです。
優しい方が多い印象です。
寄り添いたいお気持ちはある。
では、どのような支援を考えますか?
どんな支援者になりたいですか?
何かイメージをお持ちではないでしょうか。
そのイメージを他の方に根拠を示しながら説明できるように大学で学びましょう。
しかし、人が人を支援する理由を科学的に示すことは本当は難しいのです。
明快な答えはないのです。まず、議論の枠組みをつくる必要があります。その一つはアセスメントではないかと考えています。
課題を抱える人やその環境の情報を集めて整理します。
どんな課題なのか。
課題を抱える本人や支援に関わる人たちが理解できるように表現します。
概念としては分かるけどやってみると難しいのです。
ですが、アセスメントに社会福祉に携わる人たちの専門性があらわれているのではないかと考えています。
まだ、研究途上です。
専門性については私も明確な説明を持っていません。
一緒に学びましょう。
そして目指している支援者像に近づきましょう。
教員を目指す方へ
教職課程にも携わらせて頂いています。
なぜかというと私は高校福祉科教員でした。
その時に感じていたことがあります。
学校で起こる児童生徒やご家庭の問題には福祉の視点で介入が必要なことがけっこうあるということです。
教育の視点だけでは足りないのです。
ゆえに、本学で教員を目指す方は学校現場に必要な福祉の視点を学んで頂きたいです。
本学の教職課程のメリットともいえます。
例えば、小学校の養護教諭が持つべき福祉的な視点とは?
何か思いつきますか?
中学校の養護教諭と同じでしょうか?
違うでしょうか?
高校と比較したら?
…などなど、興味がわきませんか?
教員を目指す方は、
これまでに良い先生との出会いをお持ちの方が多いという印象です。
その先生のようになりたい。
子どもたちに寄り添いたい。
という夢をお持ちです。
本学で夢を実現しましょう。
本学の教職課程のメリットを充分に活用して頂いて進路を実現して頂きたいです。