社会が求めているのは“ジェネリックスキル”。それは、保健・医療・福祉系も同様です。

いまは「入社後3年間で3人に1人が離職する時代」。
転職の理由の多くは、職場とのミスマッチですが、「もっとスキルアップしたい」という前向きな想いからほかの業界や職種をめざすケースも少なくありません。
そのとき求められるのが、「どんな仕事においても必要とされる力」、すなわち、ジェネリックスキル(汎用的能力)です。
一般企業が注目するこのスキルは、保健・医療・福祉の現場でも重要。むしろ、必須といえる基本的な資質といえます。

社会的ニーズが高い業界だからこそ、“本物の人材”が求められています。

保健や医療、福祉の業界では、まずそれぞれの専門的な知識と技術、経験が重視されます。しかし、この高度な専門的スキルを支えているのは、やはりジェネリックスキルです。
いずれも対人サービスの最前線ですから、コミュニケーション能力は必須。確かな職業観が求められ、ストレス耐性や自立心が試されます。自ら課題を解していく姿勢も大切です。これらは、ジェネリックスキルそのものであり、社会が大学や大学院の教育スキルそのものであり、社会が大学や大学院の教育に期待しているものでもあります。
高齢化が進む我が国では、保健・医療・福祉のエキスパートへのニーズはますます高まっています。就職環境は、まさに「売り手市場」。「高望みしなければ就職できる」とさえいえる状況です。
このブームに乗って、医療系の学部を新設する大学も増えています。しかし、こういう時代だからこそ、将来を見据えた確かな教育環境と進路指導が求められるのです。
施設はどうか。教員の質はどうか。カリキュラムは充実しているか。奨学金やキャリアサポートなどの支援体制は確かか。そして、地域はどう評価しているか。それらを厳しくチェックして、子どもの将来のために“本物の大学”を選びましょう。

企業が大学・大学院に期待していること

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