大学を取り巻く環境の激変。まずその実態を知りましょう。
大学を取り巻く環境は、大きく変わっています。
そこで大切なのは、まず「大学のいま」を知ること。
そのうえで、保護者としての役割を自覚し、子どもを支えていくための心構えを固めることです。
「大学のいま」の背景には、社会構造の変化があります。
グローバル化に続いて、AI(人工知能)が飛躍的に進歩し、社会は劇的な変化を遂げつつあります。
これにともなって、産業構造や就業構造も様変わりし、世界は「第4次産業革命」と呼ばれる大転換期を迎えました。
このなかで、社会で求められる力も変わり、それを育てる大学教育も大きく変わっています。
この実態を把握し、個々の大学の理念や教育内容を確かめること。それが大学選びの第一歩です。
イメージに惑わされず、子どもの将来につながる大学を見つけましょう。
「有名大学に入り、大企業に就職すれば安心」。
そう言われた時代はとっくに過ぎています。
有名大学であっても、イメージに引きずられて学風や教育内容を確かめないまま入学するのは禁物です。
ミスマッチにつながり、大学に通う意味を見失ってしまう学生も少なくないのです。
一方、企業社会も変化しています。
終身雇用が一般的だった時代は過ぎて、「入社後3年目までに3人に1人が離職する」というのが実態です。
こうした変革期に求められるのは「社会を生き抜く力」。
このニーズに応えるため、大学でも学部学科やカリキュラムを再構築する動きが目立っています。
この現実を踏まえ、子どもの希望や夢とマッチする大学を選ぶことが大切です。
大切なのはコミュニケーション。受験をとおして親子の絆を深めましょう。
受験生をもつ保護者にとって最も重要なことはコミュニケーションです。
子どもとよく話し、悩みや不安、心情の変化などをつかみましょう。
親子で同じ時間を過ごしながら、ともに未来をめざしていく。
保護者のこの姿勢が、子どもに安心感を与え、勉強への集中力を高めます。
大学受験は、子どもの未来を開く扉であり、親子の絆を深めるチャンスでもあるのです。