活動報告・事業紹介Activity report and business introduction

総会・ホームカミングデーについて

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は、本会の運営に多大なるご協力を賜り、誠にありがとうございます。
 さて、今年度開催予定しておりました同窓会総会・ホームカミングデーですが、新型コロナウイルス感染拡大により、総会・ホームカミングデー開催の中止を決定いたしました。
 開催を楽しみにされている方々には大変申し訳ありませんが、参加される皆様の健康と安全を守ることを最優先に考え、中止とさせていただきます。
 何卒ご理解くださいますようお願いいたします。

会長 島﨑 剛

九州看護福祉大学20周年記念事業~集い語らう HAPPY SQUAREプロジェクト~

企画趣旨
九州看護福祉大学同窓会は1期生から16期生まで約6,000名の卒業生を輩出し、全国各地で保健・医療・福祉の専門職として活躍しています。また、大学の施設設備は、20周年の歴史とともに学科の新増設や施設の増設など、同窓会開設当初に比べると充実した環境の下、学生たちはキャンパスライフを送っています。そのような中、キャンパスの核である中庭の機能面の強化をしつつ、ここに集う学生達が快適に時を過ごし、学友達と豊かな時間を共有できる空間を創出できればと考えます。20年の歳月をかけて育まれた豊かな緑を活かし、卒業生や学生達相互が出会い、集い、語らう場を創出し、魅力あるキャンパスライフが広がる舞台づくりを目指します。
同窓会ではHAPPY SQUARE プロジェクトチームを発足し、平成30年度完成を目標に中庭改修計画します。
  1. 中庭の現況、課題について
    現状の中庭は、芝生の広場部分、並木状の樹木、藤棚で構成されており、多目的な利用には対応が可能な状況です。面積も1,450m2と広く、様々なアクティビティや行事へ対応して利用されているものと思われますが、ほぼ前面が天然の芝生であり、全体的に南側に向けて緩やかな勾配のある広場となってはいるものの、雨天時等は芝生面に降った雨水がはけきらず、通行や利用がし難い状況にあります。 広場の食堂側には、既存の樹木が並木状に配植されておりますが、おそらく樹木の生活基盤である土壌の水はけがあまり良くないことが推測され、少し活力の低い樹木も見受けられます。
    広場のもっとも奥の部分には、大型の藤棚が2基ありますが、藤は剪定や肥料やりに手間がかかることから、藤棚としての利用についても検討が必要な状況となっています。また、藤棚の塗装が一部傷んでいたり、上部の木製の桟が一部朽ち掛けていたりする部分も見受けられ、藤棚として残すのか、他の用途に転用するのか、撤去するのかについても検討の必要があります。
    また、キャンパスの中央に位置し、周囲に様々な建物が配置されていることから、教職員や学生の動線を明確にする必要もあるものと思われます。講義や実習、食事やサークル活動等、一日のうちに何度も通るであろう中庭を、より魅力的な空間にし、使い勝手の良好なしつらえを構築し、更に学生相互が出会い、集い、語らう場の創出が最重要な課題であると考えます。
  2. プロジェクトチーム発足から、業者選定まで の動き
    下表にあるように平成29年度同窓会総会で、役員のメンバーで構成されたプロジェクトチームを発足した。その他、役員会を4回、さらには在学生との意見交換会を実施するなど、実際利用するであろう学生のニーズを反映させた案をデザインに反映し、業者を選定した。
    日程 会議名 内容
    平成29年10月21日(土) 平成29年度同窓会総会 中庭改修計画実施事業を総会にて、承認。役員を中心としたプロジェクトチームを発足した。
    平成30年06月16日(土) 同窓会役員会 業者を2つに絞り、デザイン案および見積もりを依頼。デザイン案を基に業者選定を行っていくことで了承される。
    平成30年07月21日(土) 在学生意見交換会 各業者より提出されたデザイン案(合計3案)を基に在学生より、意見集約を行った。
    ◆学生意見◆
    • ①今までの中庭は活用したことが無く、通り過ぎてしまうため、みんなが集まれるようなスペースや噴水、インスタ映えしそうなシンボルものを設置して欲しい。
    • ②各グループで集まって何かをするということはあるため、テーブルのようなものが一部あると嬉しい。
    • ③車いす移動について園路も十分な広さを確保して欲しい。
    • ④クリスマスや各種イベントで使用できるスペースが欲しい。
    同窓会役員会(臨時) 在学生から出された意見を取りまとめ業者に提出し、再度デザイン案の提出を依頼することで了承される。
    平成30年09月01日(土) 同窓会役員会(臨時) 各業者よりされたデザイン案(合計5案)、見積もり金額を基に「内山緑地建設」の案で決定。更に検討した意見を業者に提出し、新デザインを提出してもらうよう依頼した。
    平成30年10月20日(土) 平成30年度同窓会総会 最終決定
  3. 工事金額および施工期間
    中庭改修に関わる工事費用は下表のとおりです。また施工開始日については、12月の大学理事会報告後、来年の1月を予定しています。完成は3月の学位記授与式(3月9日)に間に合うようスケジュールを調整していきます。
    名称 金額
    撤去工(樹木・構造物撤去) 2,300,150円
    改修工(土工・植栽・施設構造物・仮設養生) 23,610,350円
    諸経費(現場管理費等) 3,889,500円
    消費税 2,384,000円
    合計(税込) 32,184,000円
  • 中庭東側角現況<赤線>
    • キャンパス内の様々な施設をつなぐ動線の最も多く交差するエリアである。
    • ケヤキやカシ類の高木が並木状に列植されており、東西のエリアを分断している。
    • 構内道路から中庭広場が芝生で接しており、空間として少しぼやけた印象を受ける。
    • 最も学生の動線が重なるこのエリアに現状では芝生しかなく、滞留し難いしつらえとなっている。
    リニューアルポイント
    • 広場東側の角部分に土留め壁を兼ねたコンクリート製の擁壁を設け、動線の仕切り壁やベンチとしの機能を持たせる。
    • エリア中ほどにシンボルとなる高木(ケヤキ)を配植し、その足元にサークル状のベンチを設置し、木陰のもとでの積極的な滞留を促す空間とする。
    • 擁壁内のエリアをインターロッキングブロックによる舗装仕上げとし、全天候での利用が可能な床面とする。
    • 既存のサインを敷地角部へ移設して舗装面に取り込み、周囲から見易い配置とする。
  • 中央広場現況<青線>
    • 東側コーナー部と同様に高木が並木状に列植されており、東西のエリアを分断している。
    • 一面ゆるやかな勾配のある芝生の広場となっており、利用の面では特段差し支えのない状態。
    • 芝生の排水が良好とはいえず、降雨時には一部ぬかるむ場所が発生し、利用の支障となっている。
    リニューアルポイント
    • 食堂側と駐輪場・実習棟側をつなぐインターロッキングブロックによる舗装の園路を設け、雨天時でも安心して歩くことのできる通路を整備する。
    • 道路と園路が接する箇所には、園路と同様にインターロッキングブロックによる舗装の広場を設け、その中心に木陰となるケヤキを配置し、ツリーサークルベンチと合わせ、ゆっくりと木陰で寛ぐことのできるエリアを配置する。
    • 園路沿いには側溝(暗渠排水)を設け、芝生面に降った雨水の速やかな排水を促す。
  • 広場西側現況<緑線>
    • 既存の藤棚のフジがかなり繁り、剪定等の管理に手間かかる状況。
    • 藤棚自体も塗装が傷み、上部の木製の桟も一部朽ちかけている。
    • しかし、藤棚自体はしっかりとした造りであり、塗装の補修ともに天端の桟(ルーバー)を取り替えれば活用が可能と思われる。
    • 現在は日陰となるものが藤棚しかない状況であり、人の滞留を期待するのであれば、日陰をつくるもの(樹木や設備)が必要となる。
    リニューアルポイント
    • 藤棚を補修し、パーゴラとして活用する。(塗装の補修・桟の取替え等)
    • 藤棚を流用したパーゴラに、日陰をつくるタープを設置する。
    • パーゴラの周囲は、既存の高木(クスノキ・ケヤキ等)を移植して木陰をつくりだす。
    • 移植木の他に、花見のできるソメイヨシノ、その他の花木を新植し、季節間を演出する。
    • パーゴラの下はインターロッキングブロックによる舗装とする。
    • パーゴラの下にテーブル付ベンチを配置する。
完成
イルミネーション