マネープランこそ、保護者の大問題。まずは、受験から卒業までの費用を把握することです。

受験から入学、学業と毎日の生活、さらに就職活動を経て卒業まで。大学進学の費用はトータルに捉えることが重要です。
国公立大学か私立大学か。文系、理系、医・歯・薬学系のどの学部か。自宅通学か下宿か。それぞれに費用は大きく違ってきます。
たとえば、入学時の費用(全国平均)は、国立大学の場合、自宅生で約36万円、下宿生は約105万円。
私立大学だと自宅生で約30万円、下宿生は約99万円となっています。
大学によっては独自の奨学制度を設けているので要チェック。
子どもの意見も聞きながら、詳細なマネープランを立てましょう。

奨学金や教育ローンを活用して無理のない資金計画を立てましょう。

マネープランの支えとなるのが教育ローンと奨学金です。 教育ローンで最も利用者が多いのは、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」。
金利の低さが魅力です。
銀行や信用金庫、生命保険会社などもさまざまな教育ローンを設定しているので、幅広く検討してみましょう。
奨学金制度は、政府の「未来への投資を実現する経済対策」を受けて、2017年度から制度変更の動きがありました。
まず、低所得者世帯の学生については「成績基準」が実質的に撤廃され、必要とするすべての学生に第一種奨学金が貸与されます。
また、低所得者世帯を対象に給付型奨学金が新設されました。
さらに、第一種奨学金の返還についても、貸与終了後の収入に応じて月々の返還額を算出する「所得連動返還方式」が導入されました。
奨学金には、返済を求められない「給付型」と、卒業後に奨学生本人に返済義務が生じる「貸与型」があります。
複数の奨学金を同時に受給することもできます。
「貸与型」奨学金は、社会に出てから大きな負担となるケースもあるので、しっかりとした返済プランを立てることが重要です。

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